日銀

2010年10月5日 経済など
今、日本で一番エライ人は日銀総裁なのかもしれない。
エライ=偉いなのか大変な、なのかはわからんが。

今回の金融緩和はカードを出し切ったように言われている。
でも、彼は言う。
「白川さん相手なら、政府所有の土地を日銀に渡して、それを根拠に
銀行券を発行でもしたらいいんじゃないのか?というかそれくらいしないと
彼は日銀ルールを変えようとはしないだろう。」

庶民としては、官僚の勤めている先が政府所有か日銀所有か
なんてどちらでもいい。
根拠さえあれば通貨量をふやしてくれるんなら、今の日本には
たぶんありがたい。
未来の日本にはわからないけれど。

でも。
彼はさらに言う。
「国敗れて通貨あり、じゃぁ困るんだよ、庶民は。」

円だけがルールを守り通した結果通貨は強いままなのに、
国内に産業は何も残っておらず、そこでいくら、ダメになった国=円安に
転換しても、それはその時点では遅すぎるのだ。
まだ、国内に産業が残っているうちでないと、円安転換の意味は皆無だ。

今、産業がダメになりつつあるのは、ガラパゴス化でもなく
マーケティング力不足(応用力不足)でもなく、ただ
企業は資金に余裕がないせいなのだ。
余裕がないから、マーケティング分析にすらお金を回せない。
四半期で毎回短期の利益予想を組み立てなくてはいけない。
数年の赤字覚悟の研究開発なんて、夢のまた夢。
目先利益、これだけが使命なのだ。
これが大企業の実態なのだ。

・・・・これは、テレビにでてくる経済評論家の言葉ではなく、
「最前線」を知っている彼の言葉。
評論家は、現場を知らないから、よく間違うものだ。

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