花塵

2010年4月11日 日常
花塵
花塵
花塵
桜は散り際が一番印象深い。
今回は特にそれを感じた。

土曜日は、水元公園でずっとのんびりした。
桜並木は約2キロ。水鳥も多くてお天気も良くて
散り始めた桜がきれいで、ただただのんびりとすごした。

もしも、こんな風景が一年中続くのなら
人間、ダメになりそうだw
そのくらい心地よくて一日中ぼぉーっとしていた。

日曜日は先週行けなかった飛鳥山。
この桜を見るたびに、同じ木ではないにしても
お江戸の人たちも、ここでお花見を楽しんだのだろう
と想像してとっても不思議な気持ちになる。

桜のお祭りは終わっていたので、お店は一切なかった。
それで、一度駅周辺に戻って食料を調達した。
ビールにフランクに焼きそば、おにぎり。
ここでも、ただただのんびりした。

16時すぎ、だんだんと曇ってきて風が冷たくなりかかったとき
ものすごく強い風が山全体に吹いた。

せいぜい2~3分だったのだろうが、猛烈な花塵というか花吹雪。
ほとんどの木から花ビラが消えるような勢いの風。
普通なら、こんな風は歓迎しないものだが、
あまりの桜吹雪の見事さに、あちこちから歓声が沸き起こって
どこからともなく拍手まで起こった。

その瞬間は、みんなが確認をしたのだろう。
今年の桜を見届けた、と。
風の一吹きが、山全体の花見客の気持ちを一つにした瞬間だった。
ちょっと感動。

*************

風がやむと、「こんな景色だったっけ?」というくらい
あたりの様子が変わっていた。
木の上にあったはずの薄桃色は地面一面を染めている。

雪をあまり見たことがない人には嬉しいもののようだった。
彼は「まるで雪が降ったみたいだねぇ~」と喜んでいた。

帰りは、王子から上野まで歩いた。
お江戸の食日記を書いた酒井伴四郎をふと思った。
その人物は今の赤坂あたりに帰ったわけで、行きに地下鉄を使った私は
彼の人の一日の行程の4分の1しか歩いていないのだ。
昔の人は、本当によく歩いたものだ。

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