帰省した。
年に一度で、もう慣れてきた。
どう過ごせば無難に過ごせるのかもわかっていたはずだった。
でも、やはりまだ離れているあいだに、妄想を抱いてしまう。
こんな料理も作ってあげたら喜ぶかな・・・なんてあほなことだった。
「何か手伝おうか?」
台所に立つ母に一言声をかけて、ようやく過去の自分を思い出した。
だから、それ以後、一切手伝わなかったし、それこそ完全に
お客さんになりきった。
それがここでは一番無難に過ごす方法なのだ。
この話を彼にはじめると、すぐに彼に指摘された。
「あー、だめだよ、そんなことしちゃ。」
彼はこういう家庭というものをわかってる。だから、私の間違いに
すぐに気がついたのだ。
『そうなのよ、よくわかったわね。手伝いは親の不機嫌を増すことでしかない。
お客さんに徹していたら、それこそここは天国のように穏やかなのよw』
そう答えている自分でも、なぜなのかはわからない。
ただ、とにかく母のテリトリーを侵すような行動は控えた方が身のためなのだ。
そして、なぜだか、彼はそのことをとってもよく理解している。
彼は普段でも料理など作らないはずなのに。
ものすごく不思議だとは思うけれど、私が台所に立たなければそれですむ
というのなら、私だって穏やかに過ごしたいもの。腹をくくった。
一度だけ、母が「これで何か作って」と言ったので、適当に作ったが
それ以外はひたすら息を殺していた。
そうだった、実家というものはこういうものだったっけ。
初日にしてこうだ。
私は実家にいたいと思いながら、いつも実家から出たい、
と思っていたのだろうな。
もちろん、当時はそんなこと、考えたくもなかったから
漠然と感じていただけだったのだろうけど。
愛されていなかったとは思っていないけど、でも、自分が
ここにいることがどうしても不都合を生むような、そんな感覚。
自分はここにいないほうがいいのではないか、とすら思える感覚。
今でも、その理由も原因も何にもわからないけれど。
そして、その対象が母であることもわかってる。
父は私が何を作ろうが、どうでもよいしwおいしいかときけば
おいしいと答えるような、そんな人間だから。
なぜ?
私が男の子であれば、何の問題もなかった・・・と当時感じたように
やはりそうなんだろうか。
年に一度で、もう慣れてきた。
どう過ごせば無難に過ごせるのかもわかっていたはずだった。
でも、やはりまだ離れているあいだに、妄想を抱いてしまう。
こんな料理も作ってあげたら喜ぶかな・・・なんてあほなことだった。
「何か手伝おうか?」
台所に立つ母に一言声をかけて、ようやく過去の自分を思い出した。
だから、それ以後、一切手伝わなかったし、それこそ完全に
お客さんになりきった。
それがここでは一番無難に過ごす方法なのだ。
この話を彼にはじめると、すぐに彼に指摘された。
「あー、だめだよ、そんなことしちゃ。」
彼はこういう家庭というものをわかってる。だから、私の間違いに
すぐに気がついたのだ。
『そうなのよ、よくわかったわね。手伝いは親の不機嫌を増すことでしかない。
お客さんに徹していたら、それこそここは天国のように穏やかなのよw』
そう答えている自分でも、なぜなのかはわからない。
ただ、とにかく母のテリトリーを侵すような行動は控えた方が身のためなのだ。
そして、なぜだか、彼はそのことをとってもよく理解している。
彼は普段でも料理など作らないはずなのに。
ものすごく不思議だとは思うけれど、私が台所に立たなければそれですむ
というのなら、私だって穏やかに過ごしたいもの。腹をくくった。
一度だけ、母が「これで何か作って」と言ったので、適当に作ったが
それ以外はひたすら息を殺していた。
そうだった、実家というものはこういうものだったっけ。
初日にしてこうだ。
私は実家にいたいと思いながら、いつも実家から出たい、
と思っていたのだろうな。
もちろん、当時はそんなこと、考えたくもなかったから
漠然と感じていただけだったのだろうけど。
愛されていなかったとは思っていないけど、でも、自分が
ここにいることがどうしても不都合を生むような、そんな感覚。
自分はここにいないほうがいいのではないか、とすら思える感覚。
今でも、その理由も原因も何にもわからないけれど。
そして、その対象が母であることもわかってる。
父は私が何を作ろうが、どうでもよいしwおいしいかときけば
おいしいと答えるような、そんな人間だから。
なぜ?
私が男の子であれば、何の問題もなかった・・・と当時感じたように
やはりそうなんだろうか。
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