大阪のハナシじゃなく、東京のハナシ。
残り二日間は雨らしい。
彼は、もうGWは終わった、というような心持ち。
がっくりしている。
そりゃぁ、快晴のほうがカメラを操るには嬉しいけれど、
雨を理由に引きこもりたいのなら、付き合う。
外に出たいのなら、お天気なんかどうでもいいでしょ。
たぶん外での行動は私の方がスムーズなんだろう。
昔の川や橋の位置を特定するのに、私にはあまり資料がいらない。
昔の経験が妙なところで役に立っている。
土地の高い低い、分筆の状況、所有者が公かどうか。
銀座のすぐ横なのに、基本はド田舎と同じだった。
ただ、写真を撮っているうちに突然気がついた。
それまで目に入っていなかったけれど、雨の日は当然
家のない人たちは、高速が屋根の場所で動かずに眠っている。
GWのせいか、雨のせいか、普段よりも数が多い。
私たちが今回行動した場所は、いずれもそういう人たちの
眠っている場所だった。
『あっ、ひょっとしたら・・・』
「なになに?」
川(堀)のあることに気がついてつぶやいたとき
彼が寄って来た。
その声で、すぐそばで眠っていた人が、うるさいな、
とばかりに毛布を荒々しくかけなおした。
そのときになってようやく私は気がついたのだ。
住処に侵入していたということに。
それ以後、写真も撮りにくくなって
気が重くなった。
「ボクは慣れたよ。」
眠っている彼らのすぐ横で、遊びのために歩き回って
シャッターを押している、そんな行為に
ギモンを感じた私に、彼は軽く言った。
確かに、私たちは何もできない。
私たちが仕事であろうとなかろうと、彼ら全員を救うことなんかできない。
ただ、私は彼らに向けてシャッターを押していたわけじゃない
でも彼らにはそう受け止められるだろうな、と思っていたのだ。
**********
私たちのカメラを避けてか、途中でどこかに行ったヒト(住人)が
しばらくして戻ってきた。
まだ30にもなっていないようだったのに、ここで眠っているのが
不思議だった。
戻ってくるときの歩き方で気がついた。
片足を軽く引きずっていた。
日本は、いつからすべての弱者を切り捨ててしまったんだろう。
帰宅後、このときの話になった↓
残り二日間は雨らしい。
彼は、もうGWは終わった、というような心持ち。
がっくりしている。
そりゃぁ、快晴のほうがカメラを操るには嬉しいけれど、
雨を理由に引きこもりたいのなら、付き合う。
外に出たいのなら、お天気なんかどうでもいいでしょ。
たぶん外での行動は私の方がスムーズなんだろう。
昔の川や橋の位置を特定するのに、私にはあまり資料がいらない。
昔の経験が妙なところで役に立っている。
土地の高い低い、分筆の状況、所有者が公かどうか。
銀座のすぐ横なのに、基本はド田舎と同じだった。
ただ、写真を撮っているうちに突然気がついた。
それまで目に入っていなかったけれど、雨の日は当然
家のない人たちは、高速が屋根の場所で動かずに眠っている。
GWのせいか、雨のせいか、普段よりも数が多い。
私たちが今回行動した場所は、いずれもそういう人たちの
眠っている場所だった。
『あっ、ひょっとしたら・・・』
「なになに?」
川(堀)のあることに気がついてつぶやいたとき
彼が寄って来た。
その声で、すぐそばで眠っていた人が、うるさいな、
とばかりに毛布を荒々しくかけなおした。
そのときになってようやく私は気がついたのだ。
住処に侵入していたということに。
それ以後、写真も撮りにくくなって
気が重くなった。
「ボクは慣れたよ。」
眠っている彼らのすぐ横で、遊びのために歩き回って
シャッターを押している、そんな行為に
ギモンを感じた私に、彼は軽く言った。
確かに、私たちは何もできない。
私たちが仕事であろうとなかろうと、彼ら全員を救うことなんかできない。
ただ、私は彼らに向けてシャッターを押していたわけじゃない
でも彼らにはそう受け止められるだろうな、と思っていたのだ。
**********
私たちのカメラを避けてか、途中でどこかに行ったヒト(住人)が
しばらくして戻ってきた。
まだ30にもなっていないようだったのに、ここで眠っているのが
不思議だった。
戻ってくるときの歩き方で気がついた。
片足を軽く引きずっていた。
日本は、いつからすべての弱者を切り捨ててしまったんだろう。
帰宅後、このときの話になった↓
コメント
ちょっと前に新宿歌舞伎町に「ストリートチルドレン」が居て
写真集にまでなって話題になったことがあります(@@)
行政がやっと動いて、今は施設に入ったとか、
マスコミが取り上げなきゃ今も・・・と思います。
ムダが多過ぎる!!
と、言うか、ムダ使いこそ仕事だと思ってるとしか言い様がないですわ(--;
視聴率を追求しようとしているので、好きじゃないです。
命をムダにしようと考えている人は、一度その場所を歩いてみたらいいと思います。
なんなら隣で一夜を過ごして見たら・・・とも。
命があるうちに、せめて色々な体験をしてみるべきです。
そのくらい、遊び歩いている私でも、心が重くなって
彼らのことが頭から離れない感じです。
どうしたらいいのか、どの方向がいいのか、
でも、国を動かしている人もまた、その実態を見たことはないんでしょうね。