田舎モノと都ビト
田舎モノと都ビト
ある都会の○○銀座と言われる通りでのこと。
銀座とは名がついているけれど、銀座ではなく
歩く人が多い、という表現がぴったり。

この半ホコテンの場所に、一台のオープンカーが
進入しようとしていた。
助手席には、ぐっすり眠ったオネーチャン。

「入ってくるの?」
「入るみたいよ。」
あちこちからそんな声が聞こえた。
私も歩行者だったから、同じ気持ちではあった。

そんなとき、前の親子の会話が聞こえた。
子「(この車、この通りに)入ってくるの?」
親「入るみたいね。・・・田舎モンだもの。」

ナンバーは高岡ナンバー。
・・・ってどこ?

とにかく彼はこの会話を聞いて、大笑いをするのをこらえていた。

しばらくして、ようやく笑いが落ち着いた彼が言った。

「もう~、一刀両断だったなぁ~、あのおばはん(親)。」

私は田舎モンなので、オープンカーの彼らの気持ちがわからなくもない。
田舎モンには、どこかに行くとしたら、車以外の交通手段はないのだ。
でも、何かで読んで知って来たのなら、ここは歩く場所だ
ということまで読んで来るべきだったかもね。
そもそも○○銀座なんて、歩いて楽しむところで、
車で乗って見るもんじゃない。
そもそも助手席のカノジョは寝てたしw

業務用と住人以外は、こんな場所を車で走ってはいけない
という暗黙のルールが都会にはあるのだ。

たぶん、田舎モンは歩かず、都ビトの方がよく歩く。
これは経験上、間違いがない。

*******

歩いていたときにみつけた見知らぬ靴屋さんで彼はクツを買った。
それほど高くないリーズナブルなウォーキング用のもの。
そこで、一緒にいた私に、そこのおかみが言った。
「奥さんはいいクツを履いてますね。」
・・・これには彼も私もまいった。
それぞれ違う意味でだろうけど。

彼は、自分が今履いているクツや買ったクツが安物である
と指摘されたようで、たぶん面白くなかったのだろう。
「商売の基本として、ああいうことは言っちゃダメだな。」

私は彼とは違う見方だ。
自分は高いクツを履いているのに、旦那さんには安物を勧めた
ように思われたんだろうな、と赤面した。
そういう意味でも、やはり商売人なら、
お客としては触れて欲しくない事柄だった。

私たちはそもそも夫婦じゃないし。
選ぶのは完全に本人の希望によるものだし口を出さない。

まぁ、私はクツにはこだわるが、彼はクツは安ければいい
と思う人なのは確かだ。
でも、やはり、指摘されて嬉しい状況のものではないなw
言われなければ気にならなかったのに。

ただ、このクツ選び、今まで彼が選ぶのにかけた時間の中で最短だった。
どうやら履き心地は良いらしい。

コメント

ラクス
2009年4月23日14:40

【ふたつ星さ~ん】

はじめまして!
ずっと以前からずーっと読ませていただいてました(^^)
リンクさせていただきました。

これからも遊びに来ますね~♪

ふたつ星
2009年4月23日19:13

リンクさせていただきました。
こちらこそよろしくお願いしますね。

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