運も実力

2009年3月5日 日常
彼の会社でリストラが始まった。
リストラといっても、すぐにクビというわけではない。
今のご時世だから。
遠い地域の「余剰」の部署にひとまとめにされて
・・・その後はわからない。

彼は、どうにか運が強かったようだ。ステイ

でも、彼の部下で一人違う場所へ行く。
「どうしてAなんだ? Bの方がよほどヒドイのに。」

以前彼がぼやいた対象の○さんは、今回もしっかりと
残ったのだ。

「もしも、下から10人が配置換えとなったら、
 Bも候補に入っていただろう。
 でも。5人だったんだ。」


あのBさんよりも下に4人も居たことに驚くがw
大企業というものはそういうことなんだろう。
本当の実力ではない。
半分はどういう上司につくか、という運が実力なのだ。

私は正直いって、彼の素での実力は買っている。
でも、運まではわからない。この運も実は実力なのだ。

彼は、部下の能力を否定することが自分の能力を下げる
ことだと叩き込まれている。
だからそう簡単にはダメだしをしない。
例えば2人しか部下がいない人で一人ダメだしをしたら、
50%部下を育てられなかった、というわけだ。

その教育が良かったのか悪かったのかはわからないが
一ついえるのは、そのBさんは、運が良かったのだ。
彼は色々な状況から、そのBさんにダメだしをしないだろう。
でも、これは他の部署のCさんとの比較ではない。

こうして、能力のあるCさんは消え、誰もが能力がないと思う
Bさんはこの会社に残るのだ。
上司の運がなかっただけだ。

そして、これは会社の運もなかったといえるのかもしれない。

私が言えたのは、たったひとつだけだ。
『あなたが嫌がっていたあの上司、実はやり手なのかもね。
そういう上司についたあなたの運も、なかなかのものよ。』
彼も、嫌いでも、やり手ということは認めた。

こういう、なんでもないような運が、実はその後を大きく
左右しているのよね。

10数年前、危険物を扱わされるような部署に左遷された
経験を持つ彼だから、今、それほど運が悪いわけじゃない
とちゃんとわかっている。
あそこから生還したのだから、彼の運は強いのだと思う。

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