帰省中はもちろん、彼が戻ってからも、
実家でのことは何も聞かなかった。
すると自分から話し出した。
いつものように色々言われたらしいが、
“いいトシして家の一つも買わないで・・・云々”
と親に怒られ始めたとき、彼は反撃した。
「今、家を買うなんてアホのすることだよ。
昔と違って、家はこれから余る時代になるんだよ?
それに若い人は車ですら買わない。まして家なんて
買わなくなったんだ。これから値下がりするものを
何で今買わなくちゃいけないんだ?」
嬉しそうに私に話した。
「この言葉を言ったら、さすがに黙ったよ。
してやった、という感じだ。」
うむぅ。
確かに怒られるのは誰だって嫌だ。
まして、家という大きな買い物を、資金援助するわけでもない人物に
買う買わないで、とやかく言われたくないのはわかる。
でも。
彼は親のココロにまだ気づいていないんだな、と思う。
あるいは、気づきたくないのか。
文句を言う“やり方”は、彼の親の唯一のコミュニケーション。
今まで第三者としてその言葉を聞いてきた私には
理不尽な今までの言葉との違いがわかる。
今回の言葉は、通訳すると、「早く(家でも買って)一人前になって
安心させてくれ。」ということだ。
心配している気持ちが垣間見える。
家を買う=一人前 と思うところが、世代のギャップなんだろうけど
ココロは世代が違っても同じなんだろう。
あなたのことを心配しているのよ。
…なんてことは、彼には言わない。
言っても、たぶんそう考えたくないだろうから、受け付けない。
『そっか、よかったね。』
これしか言えない。
親をやり込めて嬉しいのは、自分がまだコドモで非力だと感じるからだ。
自分が親に近づいたか、追い越してしまった、と思った段階で
もう、やり込める気持ちにはならない。
親子であることには変わらない。
ただ、負かそう、という気持ちはなくなり
いたわりや、あるいはその場限りでもうまくその時間をやり過ごそう
と思うようになる。
オトナになってよ、というのも無理な話で
そんなことを言えば
「ふたつ星は幸せな家庭に育ったんだね」と切り替えされてしまう。
誰にも彼のその葛藤はわからない。
一人で乗り越えなくちゃならないからこそ
それが出来て、オトナと認められるんだろう。
人は全ての面でオトナになれるわけじゃない。
彼からしたら、私もコドモの面がたくさんあって
危なっかしいように見えるのだろう。
まぁお互い様、だねw
*************
写真は、ある橋のたもとで飼われていた鶏。
1羽だけ柵から外に出ていた。
歩道の低い柵を飛び越えたら、あとは自由の身w
でも、逃げない。
きっとこの場所が居心地がいいのだろう。
実家でのことは何も聞かなかった。
すると自分から話し出した。
いつものように色々言われたらしいが、
“いいトシして家の一つも買わないで・・・云々”
と親に怒られ始めたとき、彼は反撃した。
「今、家を買うなんてアホのすることだよ。
昔と違って、家はこれから余る時代になるんだよ?
それに若い人は車ですら買わない。まして家なんて
買わなくなったんだ。これから値下がりするものを
何で今買わなくちゃいけないんだ?」
嬉しそうに私に話した。
「この言葉を言ったら、さすがに黙ったよ。
してやった、という感じだ。」
うむぅ。
確かに怒られるのは誰だって嫌だ。
まして、家という大きな買い物を、資金援助するわけでもない人物に
買う買わないで、とやかく言われたくないのはわかる。
でも。
彼は親のココロにまだ気づいていないんだな、と思う。
あるいは、気づきたくないのか。
文句を言う“やり方”は、彼の親の唯一のコミュニケーション。
今まで第三者としてその言葉を聞いてきた私には
理不尽な今までの言葉との違いがわかる。
今回の言葉は、通訳すると、「早く(家でも買って)一人前になって
安心させてくれ。」ということだ。
心配している気持ちが垣間見える。
家を買う=一人前 と思うところが、世代のギャップなんだろうけど
ココロは世代が違っても同じなんだろう。
あなたのことを心配しているのよ。
…なんてことは、彼には言わない。
言っても、たぶんそう考えたくないだろうから、受け付けない。
『そっか、よかったね。』
これしか言えない。
親をやり込めて嬉しいのは、自分がまだコドモで非力だと感じるからだ。
自分が親に近づいたか、追い越してしまった、と思った段階で
もう、やり込める気持ちにはならない。
親子であることには変わらない。
ただ、負かそう、という気持ちはなくなり
いたわりや、あるいはその場限りでもうまくその時間をやり過ごそう
と思うようになる。
オトナになってよ、というのも無理な話で
そんなことを言えば
「ふたつ星は幸せな家庭に育ったんだね」と切り替えされてしまう。
誰にも彼のその葛藤はわからない。
一人で乗り越えなくちゃならないからこそ
それが出来て、オトナと認められるんだろう。
人は全ての面でオトナになれるわけじゃない。
彼からしたら、私もコドモの面がたくさんあって
危なっかしいように見えるのだろう。
まぁお互い様、だねw
*************
写真は、ある橋のたもとで飼われていた鶏。
1羽だけ柵から外に出ていた。
歩道の低い柵を飛び越えたら、あとは自由の身w
でも、逃げない。
きっとこの場所が居心地がいいのだろう。
コメント
自分が親に近づいたか、追い越してしまった、と思った段階で
もう、やり込める気持ちにはならない。
なるほどの一文w