“オバサン”への彼の怒り
去年より1時間早く家を出た。
今日の花火に、かなり気合が入っているのがわかるw
着いたら、当然まだ人も少なく、あまり人のいない斜面に
シートを敷いた。
時間とともに、周囲は埋まっていく。
ただカップルが多いので、それなりにすきまはあく。
丁度一人分くらいの。。。

18時半くらいに彼の隣に、オバサン二人がやってきた。
すぐに一人は買い物へと消え、残ったオバサンは
どうがんばっても一人のスペースに、大きなシートを
広げようとした。
(えぇぇぇ?ここにそんな大きなのを広げるの?)
さすがにシートは途中で断念していた。(当然っ

でも、彼が斜面に苦心して立てたビデオの三脚のあしの
すぐ上に、ハンカチを一枚敷いた。

それって・・そこに買い物に行ってるもう一人が座るつもり?
その人が足を伸ばすと三脚が倒れるんですがw
というか、遠慮や気遣いって言葉を知らないんですか?
こっちは16時半すぎにはここで座って、暑い中じっと
頑張って待っていたのに。
後から来て、この行動ですか。
しかも、これらはいきなり“無言”での行動。

彼もさすがにこの“オバサン行動”には、頭にきたようだ。
私に言った。
「せめて、“すいませんけど、ここいいですか?”の一言があれば
 ボクだってこんなには怒らなかったよ。
 一言あれば場所だって融通したよ・・・全く非常に不愉快だ。」

『でも私の方は、まだ場所に余裕があるから、こっちに寄って、
 今のうちに三脚を立て直したら?』

「いやだ。絶対動きたくない。あのオバサンの態度には
 かなり怒ってるんだ。不愉快なんだ。」

ほぉ、珍しい。
彼の“頑固くん”が現れた。
こうなると、私はその件に関して何を言ってもムダと理解している。
なので、この際、彼とそのオバサンをじっとみつめて
観察することにした(いけずw

オバサンは当然こちらの様子を“頬の一部”でうかがっている。
自分が“割り込み”した罪悪感をもっているからだ。
でも、こちらを正面向いて見るのはこわいのか、
見たいけど見たくない…そんな様子w

彼は、ものすごーく不機嫌。=無口
でも、たぶん、あのオバサンにはそれほど伝わらない。
むしろ何も文句を言われなくって、オバサンはホッとしたことだろう。
彼は不機嫌になっても、結局一言も文句は言わなかったから。
(たぶんオバサンと会話すらしたくなかったのだろうが)

私はこのオバサン相手に何言ってもムダだし、
そんなことよりも、その人たちが無理やり入り込んだことで
彼の三脚を倒されることの方を恐れていた。
あるいは、画面の半分をそのオバサンで占領されたら、
不愉快な気分が続くのだろう。。。そんなのいやだ。
だったら、こちらのスペースを狭くして、三脚の立て直し
した方がずっといい、と思っていた。

江○川の花火は、スペースの確保が許されている。
前もってシートを敷いていても、以前は実行委員会が
剥ぎ取ったのだが、今はそれもしていない。
つまり本当に早いもん勝ちなのだ。
あちこちにシートが張られていて、でもそのシートの上は無人だ。
私達も、平らなところに座りたいが、シートだらけなので
あえて斜面を選んだ。
そのかわり、早く来た分、シートを敷いていたのだ。
(斜面だから、シートの上はかなり滑るけどねw)

『日本人は、お行儀がいいから、こういうシートで場所取りして
 しかもその上に誰もいなくても、みんなそこを避けているわね。』

「そうだよ。これが中国だったら、誰もいなければそのシートごと
 乗っ取られるし、例え人がいてもシートのすきまにいきなり
 座って、少しずつ場所を広げてくるんだ。
 もちろん、入ってきたやつは、自分は悪くないと主張する。
 こちらに、どけ、くらいのことも言う。そんな国だよ。」

こんな話をした直後だったのだ。
そのオバサンたち登場。
彼には、そのオバサンが中国人に見えたようだ。
(彼は色んな経験から中国が好きではないのでw)

・・・日本人も、中国化したんだろうか。
いや、これは国の問題じゃないな。

そのオバサンは推定50代。もう一人は食べ物などを買いに行っていて
ほとんどいなかったので年齢はわからないが、そのオバサンの子分
という感じw
子分の彼女の方が、座ったあともこちらに申し訳ない態度を
示していた。

「結局、社会性がなくなった結果、割り込みを平気でする
“オバサン”になるんだ。」
「あの親分格のオバサンの表情、…列に割り込むオバサンたちに
 共通した表情をしていたよ。」

これらは彼の言葉。

あのオバサンが20代の頃、こういうことが出来たのだろうか。
もう少し、恥かしさを知っていたように思うのだが。
トシを取ることは恥かしさを無くすことなんだろうか。

二人で座るスペースなら、何もそこじゃなくても少し離れたら
まだあったはずの時間で、実際私達も数年前はその時間に
やってきた。そんなときはシートなんか広げない。
せいぜいコンビニの袋やハンカチなんかを下に敷くだけだ。
周囲に一言声をかければ、相手だって気持ちがやわらぐ。
「ここ、いいでしょうか?」
たった一言だったのだ。
なのにそのコミュニケーションを、オバサンは全くとれない。
取ったもん勝ち。そういう心理なのだろうか。

『あれってオバサンだから、なの?』
すでにおばさんの私としては、恥かしいを通り越して悲しい。
先輩があれでは、目上を尊敬など出来ない。

「いや、オッサンも同じだよ。社会から離れて
自分の世界だけで生きる時間が長い人は、いずれ
他人の迷惑を考えなくなるんだ。」
彼が言う意味は、働いていて社会と接点があるかどうか、らしい。
・・・今私はどこにも勤めていませんが(涙

私の隣には、一人分のスペースがあったが、一人でやってきた
オッサン(推定60代)が静かに座っていた。
自前の和風ウチワを持っていて、花火好きがにじみでていた。
ひっそりと楽しみ、でも節目には拍手をしていた。
・・・こういうの、いいね。

彼の隣と私の隣、対照的だった。

花火の後半、オバサンたちはいなくなり、彼は突然おしゃべりになった。

「今年の花火は、今までよりもすごいね。」
「今のはきれいだったね。」

さっきまで、一言もしゃべらなかったのにw
機嫌は直ったようだ。わかりやすくて助かる。

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