パンドラの箱

2008年6月9日
Nスペで橋の劣化のことをやっていた。
このTVでとりあげられるとブームに関しては終焉を向かえw、
問題に関してはようやく国も動きを見せる、そんな認識だ。

日本は木と紙の文化でw使い捨ては歓迎するが孫子の代まで
残る物を作るということには無関心だ。
まして木や紙ではないコンクリートと鉄は、なぜか永遠の建造物
であるかのような幻想まで持っている。

日本のかなりの橋はかなり危険な状態なのに調査すらされていないところが多い。
調査をしたら、修復しなくてはならず、その予算はないから
開けてはいけないパンドラの箱なのだそうだ。
でも本当は、新規の道路も橋も作る予算はたっぷりある。
修復予算がつくのは、何百年後?w

・・・それならいっそ、橋を自ら落として、新規ということで
国に援助してもらったら?w
新規なら、国は援助してくれるのでしょう?ww

しばらく交通に不便がでるだろうが
落橋に人が巻き込まれるよりはましだ。

北海道の人間だったけど、青函トンネルは怖くて通りたくない。
今は内地の人間だけど、東京歩きで、首都高のそばの道を歩きたくないし、橋はできるだけ早く渡りたい。怖いから。

例えば品川駅の歩道橋など、あれだけの人が使っているのに、ひどいありさまだ。今にも崩れそうな状況で怖かった。
人もほとんど通らないきれいな歩道橋しか見たことがないのでw
あの劣化状況は全国レベルでは普通なんだろうか。わからない。

今10の橋があるとする。
でも新規の道路を作ることに熱心な国から補助をもらいたいから
その道路に伴って橋も増える。仮に10年で100の橋に
増えたとする。
誰がみても、維持管理費は10倍に膨れるはずだ。
でも、なぜか10年前と同じ維持管理費しか予算はない。
そこがまずおかしい。
新しい道路を作るお金をそのまませめて数年凍結して調査と維持
にまわせば、少なくとも住民の命は守れるのに。

(利用の少ない田舎に)新しい道路を作って欲しい、という要求がいまだに多いようなのは知っている。利権も絡んでいるだろうが、道があれば地域が発展すると勘違いしている人もまだいるのだ。新幹線と同じだ。
でも、今の時代に、人口の少ない地域に道路をというのは
もはや、わがままだと思う。
時代感覚とズレている。日本は貧乏なのだ。
ムダ遣いしてもいい国じゃない。

今、事故がいつかは起こるだろう、という劣化した建造物を
補修もしないで、利用者も少ない新規の道路作りという
地方のワガママ(=利権)を押し通すような議員は、そろそろ
落選するような時代が来ていると思う。
というか、いいかげんそういう議員を当選させているようじゃ
その地方はダメなのだ。
貧しいという自覚をもたないと。

大きな事故が起こらないと動かない国だが、橋に関しては
落ちてしまっては遅いのだ。
仮に首都高の一部でも落ちたら・・・大惨事だ。
でも、この惨事は起こることもわかっていて、防ぐことも出来る
そういう類のものだ。
だから起こったならば人災。

民主党も、ガソリン国会なんてちまちましたことでなく
こういう人命に関わる橋の劣化国会でもやっていたら
もっと本格的に支持率が逆転していただろうに。

新規の高速道路はいらないが、橋を修復します、とでも言ってみたらよかったのだ。

今の支持逆転は、単にあてつけでしかないようw
どちらも信じて(支持して)いない。それがたぶん国民の本音。

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