マジック

2008年4月16日
お店に商品が並んでいる。その一つを買いたいと言ったら、
店主に「あぁ、それは売れないんですよ。」と言われる。
今の日本の株式市場の状態。

買った後どう使うかまで問題になるのなら、最初に法を作って売れない相手の条件を決めておくなり、上場しない(お店に置かない)
なり、政府が過半数の株を取得するなり、・・・最初に対策を考えておくべきだ。

こういうお店にお客が寄り付かなくなるのは当然だと思う。
・・・でも私はエネルギーや空港などの株の海外所有は反対だ。
さっさと法整備してくれればいいのに。

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健康保険のしくみが変わった。
75歳以上の姥捨て山のようなものに思える。

かといって、税金は少なく福祉が厚い国家なんかありえない。
一時的なオイルマネーでもあれば別だが。

アメリカ型のような、「貧乏人は無保険」の国を目指すのか、
北欧型の「重税でも福祉は優れてる国」を目指すのか。
とりあえず、国家としては、二者択一しかないようだ。
日本は前者を選んだということなんだろう。

ただ、問題なのは、アメリカは貧乏人に対してのサポートがゼロの国ではないということだ。
日本はそのサポートの設定が全くない。
アメリカも国としての活動ではなく、あくまでもボランティアに
よるところが大きい。
食べられない人への食べ物や生活物資を無料で配布する施設は
ほとんどがボランティアでまかなっている。
無保険の人への診療は、確かボランティアではないはず(不明)
だが、ある程度までなら診察してくれる。
ある程度なので、医者に、「これ以上の治療は無保険の人には出来ない」と断られることが多い。
しかも無保険の診察には長蛇の列。緊急の患者には対応していない。手術も、保険のある人物が優先される。
手術の予約をしても一般病院では有保険の人を優先するので、
何ヶ月も待たされる。もちろん保険がきかないので高額を支払うことになるわけだ。

自由の国アメリカというのは、保険加入も自由。本人の選択。
貧しいのも本人の自己責任。
ただ、宗教の問題からか、貧しい人を助けようとする気持ちは
日本よりも強い。

一方、日本は、すべて神=自然(上)にゆだねる意識がある。
自然に逆らっても仕方がないとか。
そのかわりに、良い子でいたら上はきっと助けてくれる
そう思ってしまうふしがある。
誰かを助けるのではなく、自分は常に助けられる側。
もちろん、私もそうだ。

日本でアメリカ型の保険を導入すると問題なのは、サポートする機関が全くないことだ。
アメリカが実施できているのはサポート機関の存在を加味しているからだろう。

本来、国民性から日本には北欧型が向いていると思える。
お江戸の時代までにはずっと重税に耐えてきたわけだしw、
姥捨て山のお話も、福祉軽視はいかんよ、というわけだ。
お上に助けてもらうのは当然と思うお国柄なのだから。

でも、今の国民は贅沢でわがまま。
税金は払いたくないし増えるのはいやだ。
払わないくせに教育は充実しろだの年金は手厚くだの
要求は厳しい。

大阪府の新知事での改革案は、新しい人ならではの
すべてから少しずつのリストラにみえる。
警察の人数を減らすのは困る、だの教育の質を落とすのは困るだの、反対意見は多いけど。
じゃあ、二つの案を提案したらどうなのか。
教育のための増税をするけど今までどおり、という案と
今回の案。
(あるいは警察の人数を今までどおりだけど増税する案と今回の案。)
増税するから今までどおり、というのと、公的サービスを減らすけど増税しません、といえばみんな後者を選ぶだろう。
でも、そこには具体案がないので、後に、何のサービスを減らすのか問題になる。だったら、最初に投票しちゃえばいい。
一番軽視された分野から一度にリストラするのか、全部の部門から少しずつリストラするのか、あるいは増税するのか全ての部門から均等にリストラするのか。


収入がない家計はきりつめなくてはいけない。
貧乏になれば、借金ばかり増やすのはよくない、
まずは、生活を切り詰めて借金返済してから、贅沢を考える。
自分の家でやってることがなぜ国や自治体だとできないのか。

国はつぶれないというマジックのようなものがあるような錯覚を
日本はもっているのかもしれない。
実際、こんなに借金(国債)しても、まだつぶれていないしねw

国ってのは、つぶれないものなんだ〜ふーん、、と私もどこかで思ってる。

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