さくら

2007年3月30日
本日2本目w

「悲しいお知らせがあります。」
メッセでの一言目がそれだった。

・・・そっか。もうわかってる。

「ボクは桜が見れなくなりました。」

『いつまで(出張)?』

「わからない。」

そっか。。。しかも来週末の帰国さえ無理なのは確か。

『ねぇ。。。
 写真でもよいから桜がみたい(一人でお花見してきて)
 とは言わないでね。』

一人で花見なんかしたくない。

「今 ホテルの部屋の電気をつけたら ボクの人相は
 そうとう悪くなってるよ。」

・・・うん 気がついていた。
彼は 部屋の電気を消して真っ暗にしていて パソコン画面の
あかりだけで かすかに顔が見えている。
こういうときは 見られたくない と思っているからだ。

「酔って寝よう と思って たくさん飲んできた。」

そう言って6分間のビデオチャットは終わった。

取り残された私は ちょっと不満。
彼が帰国できないので落胆しているのはわかる。
でも 私だって悲しいし寂しい。

こういうとき私に対してのサービス精神なんか
(もともとないけどw) きれいさっぱりない。
自分の身を守るのに必死で 私は放置だ。

・・・まぁ なれたけどねw。

********

桜なら 時期がずれたら 他の場所に行けば
見られるかもしれない。
でも そうじゃない。

彼にとっては 「いつもの」あの桜を見たいのだ。
それがわかっているから 
『今日 送ったメールは見ないで捨てて』と言った。

「いつもの」桜が咲き始めている写真や
その近くの開花状況のURLを載せたメール。

今の彼には 見たくないものだろうと思ったのだ。
そして 私も見たくないから 今年の桜を撮りには行かない。

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