荒れた理由

2007年3月21日
珍しく彼が荒れていた。
もちろん 荒れた心が垣間見える程度で 実際には
物を投げるわけでもないし 私に八つ当たりするわけでもない。

仕事の話。この前の比喩でいうと 爆弾が何発破裂しても
欠片を拾い集めてやり続けろ ということになったようだ。

別の比喩でいうと 公共事業がいったんはじまったら
途中で中止することを関係者はみんな嫌がる。
それぞれ自分の首が関わるから。
誰も責任をとらされるのはイヤだ ということだ。

ダムや干拓事業は 作り始めたら誰もが無駄だとわかっていても
事業自体は止まらない あれと似ている。

『何となくそうなるんじゃないかと思ってた。』
私は明るい予測というものにあまり期待しない。
最悪を予測しておけば自分の落胆度が少なくて済むと考える方だ。
だから単純にそう言っただけなのだが。

「そうでしょ!ふたつ星ですら予測出来るんだから
 ボクだってわかってたよ!」
いつもと違って早口で言葉の調子が強い。

ふたつ星ですら…という言い方に 余裕のなさを感じた。
確かに私はド素人だし そんな人間に簡単にわかってたまるか
と思ったのだろうけど 私はいつものように最悪を想定していただけだ。
(あぁ荒れてるなぁ)と思ってそのことはスルーした。

少し話すうちに 彼が荒れてる一番の原因がわかったような気がした。

「ひょっとしたら土曜日は相手に呼び出されて そのまま
 日曜日からD国に出張。
 ムダとわかっていて“頑張ってマース”という姿勢を
 みせるためだけにそんなことするなら 日本にいて
 お花見でもしていた方が有意義な生活だよ。」

あ… そっか。
お花見が出来なくなるかもしれないんだ。
そして彼にはそれがものすごく残念なのだろう。
もちろん私だって残念に思うけど。
ムダな仕事 と思っているからこその彼の発言。

“私と一緒に”お花見が出来なくなりそうで
荒れていたのね。

こう思っておこうw。
大抵の物事は最悪を予測するのだけど
こういうことは自分に良い方に考えるクセがついたw。

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