言葉

2007年1月4日
今年のお正月はひとつの転機だったのかもしれない。
彼にとって。

そのかわり 色々なことを考えさせられた。
老いについて。

**********

健康に年をとり 健康に死ぬことはなんて難しいことなんだろう。

彼は 毎年お正月に帰るたびに両親から文句を言われ続けることの
不快さをこぼしていた。
でも 今年は違っていた。

『コドモへの感心が薄れたんでしょ?』
そう聞くと
「やっぱりそういうものなの?」という。

老いが進むと あれほど自分に対して口うるさかった人間が
私をグチこぼしの相手にするようになった。
・・・祖母の場合。
しかもその内容ははるか昔の内容で 私には当然わからないこと。

コドモに返ってしまって周囲がわからないのがよいのか
祖父のように オトナのままでもまったく動けなくなるのがいいのか。
・・・どちらもつらいはずだ。どちらも周囲はつらい。

『お父さんはガマン強く対応しているのだから すごいわよ。
 ちゃんとその気持ちをお父さんに伝えた方がいい。
 たぶんつらくても誰にも言えないことだろうから。』

ほんの一言のねぎらいの言葉が救いになったらいい。
元々うまくいっていた親子関係ではなかったからこその言葉。

彼は照れ隠しに「適当にお世辞でも言っておくよ」と答えた。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索