菜の花

2006年3月31日
菜の花
移動は最終の特急に間に合わず 各駅停車で
無理やり本拠地に戻った。
部屋に着いたのは午前1時。

彼はおそらく 毎年・毎月・毎日 それぞれ同じように
過ごしたい と思う人なんじゃないのかな。
毎年違う桜を見るのではなく 毎年同じ桜を見て
一人そっと嬉しさを味わっているような楽しみ方。
そして今“いつもと同じ”であることの条件には 
わたしが隣にいることも含まれているはず。

大きな変化は望まず 変わらないように見える中での
小さな変化を楽しむ。

*******

少し前から 通勤路の脇の工事現場に 一本の菜の花が
つぼみをつけていた。
彼はその花がつぼみの頃から 毎日写真を撮り続けていた。
花が開いたときは 一本だけなので かなり目立っていた。

先日帰宅後 いつものように見せてくれた写真の中に 
その花がポッキリと折られていた姿が写っていた。
近所の子供が きれいだなぁ と折ったのだろうけれど。

『この花って つぼみの頃から写していたのよね?
・・・とっても残念だったでしょう?』
「そうなんだよ。ものすごくきれいに咲いていたのに。
 でも目立っていたし 仕方ないんだろうなぁ。。」

ひどくがっかりした声だった。

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