彼が今日×県から 夕方都内へ出張することは知っていた。
それで わたしも同じくらいの電車に乗れるように行動した。
彼は出張先へ わたしは本拠地へ向かう。
でも ローカル線に乗っている間は彼の姿がなかったので
別の特急に乗るのだろう とちょっとがっかりした。

乗り換え駅に着くと 向こうのホームに彼の姿が見えた。
あわてて追いかけた。
出張の途中なので 当然 近くには会社の人が何人もいるはず。
彼を困らせるかな とは思ったが 声をかけずに
“同じ電車だ”ということをアピールする程度にしよう と
少し離れたところで彼に視線を送った。

彼が気がついた。
その途端 彼の顔には笑顔が広がった。
そして少し照れているような感じ。
彼はわたしに近づきながら 小声で
「エライ人がたくさんいるからだめだめ。」
と言った。
もちろんわたしも他人のフリしたまま 
自分の指定席の車両に向かった。
・・・すると 彼も同じ車両だった。

彼は一番最後に電車に乗り込み あたりを伺いながら
小さくなりながらわたしの隣に座った。
「一応業務時間内だからね…」と言いながら 他の会社の人に
みつからないようにしていた。

本当の彼の指定席は わたしの席よりも10席前。
「何か言われたら 座席を間違えたことにするよ。」
でもたまたまわたしの隣は空席だったようで 
そのまま終点まで一緒に乗れた。

電車の中ではほとんど会話もなく 彼はすぐに眠ってしまった。
でも わたしはとても嬉しかった。
わたしに気がついたときに 彼の顔にまず浮かんだ表情が
“困った”様子ではなかったこと
そして 彼がわざわざわたしの隣に座ったこと…
予想外のことだったので それだけで満足だった。

コメント

にゃー
2006年1月13日14:13

きゃぁ〜〜♪幸せな時間と、彼の笑顔♪
良かったねぇ=^-^=うふっ♪

Fruits
2006年1月13日14:48

なんだろう?
なんか感動させられるんです。
じわーーーーっといい!
しみじみいい!
そんな感じ。
いい日記読ませて頂きました。

eiei
2006年1月15日23:49

ふたつ星さん(^-^)
私も読んで、胸が(*ё.ё*)きゅん♪となりました。
何だか暖かな雰囲気がほわ〜って流れているなぁって・・・
彼とのひととき。。。良かったね(^▽^)v

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