コーヒー

2005年2月20日
「いいなぁ。おまえは独身だから高いコーヒーが飲めて。」
彼が80円の会社のコーヒーを飲んでいたら 会社の人が60円のコーヒーを
飲みながら こう言ったらしい。

その時の彼にとって その20円の重みは理解できなかったらしい。
家族が増えることは 自分の自由になるお小遣いの激減を意味する 
そんな印象だっただろう。
そして そこまで無理はしたくない 当時はそんな感想だった。

ごく普通のサラリーマンなのに 今 ×県とこことで二重の生活をしている。
破綻こそしないけれど これでは ただ食べていくだけの生活と変わらない
そう気がついた彼は「×県に完全に移動(引越し)することも考えている。」と言った。
×県に引っ越すことを あんなに嫌がっていたのに。

二人で一緒に生活するにはどうしたらいいのか と真剣に考えてくれている。
嬉しくて でも申し訳なくって 泣きたくなった。

『一人で生活している方が良かったって思っちゃった?』
「確かに 一人だとお金は貯まるけどねぇ。。。」

相変わらず “そんなことないよ”という言い方はしない。
態度や行動で 自分の気持ちはわたしがわかっているはず と思っているからだろう。
だから わたしも 彼に態度で 気持ちを返したい。
彼にとって 居心地のよい暮らし。
何の責任も感じなくていい自由と引き換えに わたしとの生活を選んでくれたのだから。

最近 彼は会社で60円のコーヒーを飲んでいる。

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