イマアイ

2005年1月31日
注 ネタバレあり

映画と本と どちらを選ぶか と言われたら 昔からわたしは必ず本の方を選ぶ。
あるいは 本を先にする。
与えられたイメージを観るのではなく 読みながら自分の自由なイメージで
登場人物が動き出す。その面白さが本にはあるから。
今回は 本の帯の影響で 映画を観ていないくせに 
竹内○子が ちゃんと頭の中でも登場してきたけどw。

この本は 実は約2年前に 一度読んでいた。
今回読んだとき そのときとは全く違う気持ちになった。
以前 読んだときは わたしはただの「読者」だった。
あのときは 彼にも会ったことがなく ただ 恋心だけがわたしにはあった。

次にこの本を読むまでの間に 彼と一緒に暮らすようになって ようやくわかったことがあった。 
彼は 生きていくのに不具合がある というわけでもないけれど
たっくんと共通している部分がたくさんある。

“一番手前に吊されていたスーツをたまたま手にとって、それをずっと着続けていただけだ。”

・・・“スーツ”という言葉が“ネクタイ”に入れ替わったら 彼のセリフじゃないかと思った。
というか スーツでも似たようなものだけど(笑)。

染みやシワのある服を気にしない というあたりのセリフも 彼が言ったのか と思ってしまった。
「A国では 染みやシワはあたりまえだよ。」
「チノパンに折り目がなくっても平気だ。」

せいぜい違うのは 彼一人のときも 自分でちゃんと毎日洗濯していたことぐらい。

だからかな 今回 澪の気持ちは わたしにすんなり同化した。

そして たっくんの気持ちも わたしの今感じている気持ちと同じ。
いつか失うかもしれない と思うからこそ 「いってらっしゃい」「おはよう」
「おやすみ」「おいしいね」・・・そんな言葉に宿っている愛に気がついている。

“幸福とは きみ(あなた)の隣にいること。”

そう わたしの気持ちは こんな感じ。

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