花火

2003年8月2日
今日は 彼の住むところで 花火大会がある。

ここに来て どこにも行ってないので 彼は 

何かしなくてもよいのだろうか と

思っていたらしいが この花火で

とりあえず少し安心したらしい(笑)。

“とりあえず何か思い出に残る行事ができた” と。

一緒にいられるだけで 十分なのだけどね。

*************

「一緒に 眠れるのは
 もう 今日の夜だけ なのね」

あんまり ここの生活になじんでしまったから

自分でも 信じられなかった。

こんなにそばにいるのに 

また 触れることもできなくなる

また 画面だけのひと になる

また 現実から離れたひと になる

ちょっと しんみり してしまう。

*************

夜 花火をみた。

暗い空が 一瞬にして明るく 鮮やかな色でうめられて

四方八方に それらの色は散らばり 

やがて 闇に溶けていく。

鮮やかな思い出を 心に焼き付けて

そうして 来年の花火の季節を待つ。

わたしは いつまで 待てばいいのだろう?

まだ 彼の前で 泣いたりは しない。

でも わたしの心の中の花火は 

すっかり にじんでしまった。
*********************

夜 彼は わたしを抱きしめながら 

今度 いつ会えるか 予定がたたないことを

わたしに告げた。

・・・わかってる

そして わたし自身も 次に会うころ

どうなっているか わからない。

今の会社は やめているから。

そう簡単に 次の職がみつかるわけもなく

というか 次の職は 彼の近くで みつけたい

これが本音。

でも そんなことは 言えない。

「不安だよね?」

わたしの気持ちを察してくれるような

優しい言葉。

わたしは 顔を彼の首筋につけたまま

ただ 黙ってうなずいた。

彼の態度が いつもと違って優しいので

色々なこと 疑問に思っていたことも

聞いてみた。

「前の人と まだ同じ職場だけど
 気にならないの?」

「んん・・・気にならないし どうでもいい 
 というか 最初から気にしてない」

「・・・なんだか うれしい。」


そう。 最初から 気にする人は

きっと ずーっと気になるでしょう。

だから たぶん 本当に 彼は 

前の人を 気にしていないのでしょう。

・・・少しは 気にしたかもしれないけど(笑)

そういうヤキモチに関しては わたしは

さんざんな目に会ってきたから

彼が そういうのを勘ぐる人だったら

途中で嫌気がさしていたかもしれない。

それに わたしは わたしなりに精一杯 

彼にそういう不安を感じさせないように

って 思って 行動してきたし

話すことも 気をつかってきた。

もちろん ウソは ついていない。


「どうして わたしを(好きなの)・・?
 だって 他に いくらでも 選べる
 でしょ?」

「気を遣わないでいいから」

・・・あっそぅ。

これは あんまり うれしくない。

気を遣わないことは 一見 親密なようで

いいみたいだけど とんでもない。

極端な話 人として意識してもらえなくなる(笑)

そういう勘違いをしている人が多いのも 確かよね。

彼は どうなのだろう?

ただ お休みのあいだ ずっと二人だけで過ごした効果

のようなものは 確実にあらわれたみたい。

照れ屋のせいか 今日のような質問をしても

まともには 答えてくれなかった。

でも 今日は 少なくとも “はぐらかし”

は なかった。

一歩 くらいの進歩(笑)

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